日本人から見ると、同じ≪英語≫に思えても…
イギリスとアメリカとで言い回しが違うことって結構あります。
「違和感はあるものの通じる」とか、
「何となく意味は分かる」という場合はいいのですが。
決定的に違う場合もあるので、要注意!
その一つが、ファーストフード店などで食事を持ち帰るときの言い方。
ファーストフード店では大抵、カウンターでの注文の際に
「店内でお召し上がりですか? お持ち帰りですか?」
などと訊かれますよね。
この「店内で」のほうは、比較的、分かりやすいと思います。
イギリス英語: eat-in = 中で食べる
アメリカ英語: for here = ここ用の
国によってまるで違うとはいえ…もし間違えて、
イギリスでアメリカ英語を使ったり、
アメリカでイギリス英語を使ったりしたとしても、
それなりに言いたいことは伝わるはずです。
ところが、問題は「持ち帰りで」のほうです!!
日本では一般的に take out(テイクアウト)と言いますね。
でも、イギリスやアメリカには別の言い方があります!
イギリス英語: take away = 持ち去る
アメリカ英語: to go = 出かける用の
訳を見れば、どちらも納得してしまいそうですね…。
でも実はこれが、イギリスとアメリカとの
互いに、絶対に、相容れないところなんです!!
もしイギリスで、アメリカ風にこう言ってしまったら…?
「 To go, please.(持ち帰りで、お願いします)」
店員さんは多分…キョトン?とするでしょう。
おそらく通じません!!!
そしてもし、アメリカでイギリス風に言おうとしたら…?
「 Can I take it away?(それ、持ち帰りできますか?)」
店員さんは多分…えええええ!?と驚くでしょう。
アメリカ英語での take away は、別のニュアンスが強いからです!
アメリカ英語: take away = 奪い去る
ということは、アメリカ人にとっては…。
「 Can I take it away? 」
≠ 「それ、持ち帰りできますか?」
= 「それ、奪い去ってもいいですか?」
つまり…「今から強盗しますよ?」と同じ!?!?
そりゃあ驚きますよね。 (^_^;)
こう書くと「うわぁ~、間違えないようにしなきゃ!」と
焦ってしまう方もいるかもしれませんが。
大抵の場合は、店員さんが訊いてくれると思います。
イギリス英語「 Eat in or take away? 」
アメリカ英語「 For here or to go? 」
店員さんが使う言葉に合わせて返事をすれば大丈夫です♪